ハワイの学校はスクール・エンドの時期迎える
ハワイは6月に入ると、終業式や卒業式の季節を迎えます。日本だと時期的には春3月になりますが、新学期がほぼ8月から始まるハワイの学校は、この時期がスクール・エンド(学年末)というわけです。
下の娘が通う「プリスクール」(日本の幼稚園に相当)では今日、卒業式が行われ、3クラス約40人の子供たちが各小学校に併設される義務教育の「キンダガーデン」(小学校の予備段階)へ巣立っていきました。
娘もこのプリスクールではアルファベットのABCから教えてもらい、1年前の入学時にはほとんど英語を話せなかったのですが、今日の卒業式ではクラスメートたちと元気いっぱい英語の歌を合唱。すでに親(つまり私)より発音が良いだけに、嬉しいやら悲しいやら、複雑な心境です。
多民族が住むハワイだけに、娘のクラスメートはローカルの米国人はもちろんのこと、中国、韓国、日本、サモア、フィリピン系など、実にさまざま。そんな子供たち同士が仲良くしている姿を見ると、小さいながらも世界平和の縮図を垣間見る思いがします。 会場では、レイをかけてもらい、一人ひとり名前を呼ばれると壇上へ。卒業証書を受け取る子供たちの笑顔が実に晴れやか。背景には、プリスクールでの様子を振り返る大きなスライドが映し出され、見守る親たちから歓声や拍手の渦も。多彩な国の親同士の間にも横の連帯感が生まれ、そんな親たちの顔を眺めていると、世間の争い事とは無縁の世界が広がります。 当時、娘はほとんど英語が分らず、全く日本語を理解できない白人女性の担任の先生との会話が思うようにいかない時もありました。親が先生に必死で手紙を書いたり、先生にお会いしたことも懐かしい思い出。今日、プリスクールを卒業した子供たちは、これからキンダガーデン入学前の長~い夏休みに入ります。