ハワイロード

ハワイから影が消える!?

「ラハイナ・ヌーン」ってご存知でしょうか?

ハワイから影がなくなってしまう・・・ そんな不思議な現象が今、ハワイ各地で起きています。「ラハイナ・ヌーン」(ハワイ語で「灼熱の太陽」という意味)と呼ばれる熱帯地方特有の自然現象で、太陽が頂点を通過するため光が真上から挿し、理論上は全く影がなくなってしまう、というユニークなものです。

ハワイでは毎年春(5月)と夏(7月)の年に2回観測可能。今年のホノルルでは5月27日(土) 12時28分がラハイナ・ヌーンにあたります。春は北上する太陽に合わせて南のハワイ島から起こり、その後、マウイ、ラナイ、モロカイ、オアフの各島の上を通り、北のカウアイ島の真上を通るのが5月30日。実質的には約2週間にわたって、ハワイ各島でラハイナ・ヌーンを観測できます。夏は7月に南下する太陽に合わせてカウアイ島からスタートします。

この言葉は14年前にビショップ・ミュージアムが公募して決定。太陽が最も北に寄る線を北緯23.5度の北回帰線といい、南に寄る線を南回帰線といいますよね。ハワイ諸島は北半球の北回帰線と赤道の中間に位置するため、太陽が北上する時と南下する時に各1回ずつ、ハワイの真上を通過することになるので、この時に理論的には影が全くなくなってしまうのです。

地球の自転軸が変わらない限り、日本では絶対に見られない現象なので、この時期にハワイ滞在中の方は、自分や近くにある物の影がどうなっているか、実際にその目で確かめてみてください。

◎ラハイナ・ヌーン

ハワイ島カイルア・コナ 5月18日(木) 12:20
マウイ島ラハイナ 5月24日(水) 12:23
オアフ島ホノルル 5月27日(土) 12:28
カウアイ島リフエ 5月30日(火) 12:35
■ビショップ・ミュージアム
ホームページ:www.bishopmuseum.org