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米海軍よりクジラやイルカの方が強い!?

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■ハワイ連邦地裁判決■

 ハワイ州やカリフォルニア州沖で米海軍による訓練計画を承認した米海洋漁業局の判断が、「クジラやイルカなどの海洋動物の保護を定めた海洋哺乳動物保護法に違反する」とこのほど、ハワイ州連邦地裁が判決を下した。今回の判決は、たとえ米海軍であっても、自然環境や生態系の破壊につながる訓練は認められないことを明確にした。

 地元ハワイの環境団体らは2013年、米海軍の計画を承認した米海洋漁業局の判断を違法だとして提訴。海軍の訓練で使用される爆発物は、ハワイやカリフォルニア沖に生息するクジラやイルカ約150頭を殺傷する。また、1万1000頭以上に深刻な被害を与える可能性があると推定。殺傷数が、生存率に与える影響はかなり高いことも指摘した。

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 また、冬場にハワイ沖に出産・子育てのために南下してくる、絶滅危惧種のザトウクジラについては、「影響がない」とする米海軍に対し、ハワイの環境団体らは、「十分な説明になっていない」と疑問を呈していた。

 2006年に対潜水艦訓練で使用する音波探知機(ソナー)がクジラなどに悪影響があるとの理由で、07から09年に南カリフォルニア沖で実施予定の大規模な14演習を、使用を差し止める仮処分を下していた。が、08年には米連邦最高裁が、「海軍の訓練は公益性がより高い」として、ソナーの使用差し止めを認めた下級審の仮処分を取り消す決定を出していた。

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 今回の判決に関し、ハワイ州連邦地裁は、米海軍の訓練が海洋生物に与える影響はわずかとする同漁業局の主張を退け、海軍の環境影響評価(アセスメント)が代替案を検討するなど、「環境への配慮が不十分」と指摘した。原告側弁護士は、「この判決は海軍が米50州を足した面積より大きい海域で、差し迫って訓練する必要はないことを明確にした」と、コメントしている。

 

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