「ザトウクジラ」の恋歌を公開
■今年からライブも開始■
ザトウクジラは毎年12月後半ごろから、繁殖のために温かいハワイ諸島周辺の海域に集まり、翌年4月ごろまで過ごす。ジュピター研究財団は2003年、初めてハワイ島の沖合約18mの深さに海中マイクを設置。2004年以来、毎年ザトウクジラの歌声を公開し、今年からライブも開始された。ライブカメラの動画も見ることが可能だ。下記サイト参照。
海中マイクには重い碇（いかり）が付けられてあり、約18mの深さで漂うような仕掛けになっている。海面のブイには太陽光発電パネルが設置。コハラ山脈にある中継基地まで信号が送られるようになっている。
全長約15mクラスの大きなザトウクジラが、まるで牛やコヨーテのような声で歌うのを聴くことができる。オスは何時間も恋の歌を奏で、ペアになってくれるメスを魅了するために歌うと考えられている。ザトウクジラのオスは、1回数分から30分以上歌い、何曲も繰り返す。
繁殖する地域によって歌い方に特徴があり、地域が異なるザトウクジラ同士では歌が通じない。また、時代とともに変化し、メスも音は出しても歌うことはないそうだ。低い周波数で繰り返される音やメロディは数km離れた所でも聴ける、という。
◎ジュピター研究財団
