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ホノルルに寄港した実習船「進洋丸」

■単独で船内の取材を許可■

オアフ島沖で愛媛県立宇和島水産高校の実習船「えひめ丸」が急浮上した米原潜グリーンビルに衝突、沈没し、実習生ら9人が死亡した事故から早くも10年の歳月が過ぎた。実は、その後も日本各地から実習船がハワイを訪れている。宮崎海洋高校の実習船「進洋丸」(山下秀明船長、59名)もその一つ。このほどホノルルに寄港した際、単独で船内の取材を許可された。

実習船「進洋丸」には、女子生徒7人を含む、同高2年生36名が乗船。9月7日に宮崎港を出航した。以来、乗船実習の一環として、約1カ月にわたり、マグロの延縄(はえなわ)漁業の訓練に取り組んだ。「揚縄(あげなわ)が楽しかった」と女子生徒たち。仕掛けた延縄を回収する揚縄は現在、ほぼ機械で枝縄の巻き取り、捕獲した魚の回収などは手作業で、10時間にわたり緊張が続く厳しい作業だ。それだけに、天測実習や海洋観測、漁場調査、マグロの収穫とともに、生徒たちにとって忘れられない思い出となっている。

山下秀明船長は「毎回生徒たちを見ていて、グループ実習など、規律も厳しいこの実習を通じて、大きく成長していくのが手に取るように分かる」と笑顔を見せる。何よりも、実習後、親御さんたちが帰宅した子供達の成長した姿に目を細める、という。

7年前に進水した進洋丸は全長64m、全幅10m、総トン数646トン、航海速力13ノットで、最大68名を収容できる4階建の最新鋭船。生徒の居室や学習室を喫水線上の上甲板に配置するなど、安全の確保に配慮されている。女子生徒も安心して航海実習できるように、専用の浴室やトイレも確保され、救命いかだ、救命挺も新増設。居住性の向上を目指したベッドの拡張、学習環境へ配慮してパソコンなどの情報機器も充実。海洋汚染にも最善の注意を払い、汚物処理装置まで設置されている。

教官の小野潔・一級航海士は、「10日間、時化(しけ)に掴まったまま、マグロ延縄の操業をしている状態が続きました。波高が5~6mを超している時もあったほど。実習生は呆然としていましたが、日に日にたくましく成長しています。このうねりがハワイのノースショアに到達すると、ビッグウェイバーにとっては待望の大波になるのでしょうね」と、生徒たちの成長を波になぞらえて、振り返る。

そんな船長以下の教官、生徒たちの楽しみが、唯一でわずか4日ほどのホノルル寄港。学習や実習をきちんと果たした生徒たちは、船内で制服に着替え、グループごとにホノルルやワイキキでのショッピングや短い観光を楽しんだ。寄港中、えひめ丸の慰霊碑を訪れて献花し、地元ハワイのカポレイ高校で日本文化などを学ぶさくら会との相互交流も楽しんだ。

進洋丸はホノルル寄港後、南鳥島を経由し、小笠原諸島でホエールウォッチング。三浦半島では、漁獲し冷凍保存したマグロを水揚げ。実に1000万円相当になるそうだ。この後、瀬戸内海の航路と沿岸航海を実習し、今月18日に宮崎港へ帰港する予定になっている。

生徒たちは、この後も学習や実習に励み、大半が4級海技士(航海及び機関)、1級小型船舶操縦士を目指して日々努力する。そんな彼らの卒業後の進路は、造船系の住友重機械工業、豊田自動織機、船旅で知られるさんふらわあサービス、九州商船など、多岐にわたっており、就職率は100%。頼もしい限りだ。

◎宮崎海洋高等学校

HP:www.miyazaki-c.ed.jp/miyazakikaiyo-h

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