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米本土の巨大チェーンがハワイ進出でスーパー戦争!?

  • 米本土の巨大チェーンがハワイ進出でスーパー戦争!?

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ローカル企業は生き残りをかけて迎え撃つ?

ハワイはもちろん、全米で最も個人消費が伸びる「クリスマス商戦」を前に、ホノルルに24時間営業のショッピング・スポットが続々誕生しています。アラモアナ・センター北側のタワーレコード跡に全米最大の薬チェーン「ウォル・グリーン」がハワイ初進出。ハワイでは先輩格の「ロングス・ドラッグス」と同様、薬だけでなく、日用品や食料品も扱っています。

ワイキキの東端から北に延びるカパフル通りには、ハワイ最大規模の大型スーパーマーケット「セーフウェイ」がオープン。新鮮な食材から、お惣菜やオーガニック、寿司カウンターまであり、米本土にあるスーパのようなレイアウトが特徴です。どちらかというと、ハワイ生まれでのんびりした風潮が強かった地元企業も、今後は生き残りをかけて迎え撃つ作戦を強いられそう。ハワイへ米本土の大手資本が次々に進出することで、地元ビジネスにどう影響するのか、当面、目が離せそうにありません。

■ウォル・グリーンはハワイ各島に続々とオープン予定
ウォル・グリーンのハワイ1号店は、11月1日オープン。同社関係者は「米本土の企業だけに、ハワイで成功するには地元の特色を生かすことが重要。すでに50以上の地元業者と商品提供の契約を結ぶことになった」とコメントしています。オープニングセレモニーにはリンダ・リングル州知事も出席し、地元経済に与える期待の大きさを垣間見せました。場所は便利なアラモアナ・センターの山側でケアモク通り沿い。24時間営業で、処方薬の取り扱いラベルを14カ国語に翻訳してプリントすることが可能で、多民族が暮らすハワイだけに早くもこのサービスが評判となっています。

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今のところ、難点は駐車場が少ないことですが、同社では「この地域で働く人たちや住民がターゲットなので」と説明。また、すぐ近くにはアラモアナ・センターやウォルマートもあることから、事実上、問題ではなさそうです。

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1901年にイリノイ州シカゴで誕生以来、米本土とプエルトリコに5500店以上を展開するウォル・グリーンでは、すでに2号店をマウイ島ラハイナにオープンさせるマウイ島進出を発表。オアフ島では、アラモアナ店の次にカネオヘ、カリヒと2008年に3店舗を開店させる計画で、徐々に拡大する見込み。処方薬のドライブスルー・システムや駐車場を備えた大型店が予定されています。最終的には、「ハワイ州内に10数店舗をオープンさせる」と関係者。早速訪れた買い物客は「置いてある商品はロングス・ドラッグスとほぼ同じか、豊富かな。店内はやや狭い感じ」とコメントしています。 

■ロングス・ドラッグスは店内に診療所設置へ
ハワイでは観光客にもおなじみの薬チェーン「ロングス・ドラッグス」がこのほど、店内に診療所設置を検討中と発表しました。関係者によると、「この診療所システムは米本土のドラッグストアや小売店で人気のアイデア」ということです。これが実現すればハワイで初の「店内診療所」となります。カリフォルニアを拠点に、全米で400店舗以上を誇るロングス・ドラッグスでは現在、ハワイのミリラニ・タウンセンターとエヴァの2店舗にミニクリニックを開業する方針だということです。

ロングス・ドラッグスは、カリフォルニアをベースに1954年ハワイへ初参入。地域密着型で、今では37店舗を展開するハワイ屈指の薬チェーン。食料品や日用品なども揃えていることから地元で愛されていますが、やはりウォル・グリーンのハワイ進出を受け、ライバル社にはないユニークなサービスとして、米本土で知られている「ミニクリニック」の導入を検討。米本土では1ショッピングセンターには1クリニックがある、とも言われるほど。ただ、その理由が高い医療費や非常に高額なサービスから、気軽にドクターの診察を受けることが難しいために、必要性が高いという背景もあるそうです。

ミニクリニックでは、患者への処置というより、風邪やインフルエンザなど、日常的な健康相談が中心になる見込み。必要に応じて薬の処方箋も受けられます。開業時間は午前10時から午後8時までで、医師やナースが対応するほか、患者の症状次第では専門医を紹介。もちろん、医療保険も使える予定で、手頃に診察を受けられるだけに、地元では待望論が支配的。早ければ今年中には完成する見込みだそうです。

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■カパフル通りに巨大なセーフウェイ
米本土の西海岸を中心に展開する大型スーパーマーケットチェーン「セーフ・ウェイ」が11月9日、オアフ島で13店舗目のカパフル店をオープン。約5950㎡の規模で、こちらも24時間営業の大型店。豊富な品揃えを誇る食料品売り場をはじめ、お惣菜コーナー、日用雑貨まで揃う、まさに地元向けのスーパー。併設された約1400㎡のテナントスペースには、コールド・ストーン・クリーマリー、パールズ・コリアンBBQ、スターバックス、シアトルズ・ベストコーヒーや銀行などが入居。広々とした約300台分の駐車スペースもあります。ワイキキからホノルル動物園の手前を山側に向かい、歩けない距離ではないので、地元の人たちだけでなく、ワイキキに滞在する観光客も視野に入れている模様です。

 

■フードランドの対策は?
新興勢力に対抗して、ハワイ生まれの「フードランド」や「スター・マーケット」、「タイムズ」、「フード゙パントリー」でも、それぞれ対策を練っている様子。たとえば、アラモアナ・センター1階にある「フードランド」はこのほどリニューアルオープンし、以前よりテイクアウト食品や店舗内のカフェなどが充実しています。

 

会員制大型ディスカウントストアの「サムズクラブ」が、2004年秋に系列店の「ウォルマート」と並び、相次いでアラモアナ・センター山側のケアモク通り沿いにオープンした当時、当時、ホノルル近辺では事実上の独占状態だった米国生まれの会員制量販店「コスコ」イヴァレイ店とハワイカイ店がサービスクーポンを続々出すなど、ライバル同士の相乗効果が表れました。新店舗の登場は一般消費者にとってはバラエティーが増え、うれしい限り。ただ、やはり従来からハワイで営業してきた企業にとって、米本土の大手企業進出は脅威なだけに、成り行きが注目されます。

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■ホール・フーズ・マーケットもハワイ進出
カハラモール内にあったスター・マーケットの跡地約2400㎡に、全米規模でナチュラル・オーガニックフードを取り扱うスーパー「ホール・フーズ・マーケット」が2008年春にオープンを予定。ワード・センターズ内のワード・ビレッジ・ショップスにも来年開店を計画し、2010年にはカイルア、マウイ島カフルイにもオープンを予定しています。

1980年、テキサス・オースティンに誕生した「ホール・フーズ・マーケット」。今では米本土だけでなく、カナダや英国にも展開し、約200店舗に拡大。自然でオーガニックなモノへのこだわりが特長で、地元農家と契約して有機栽培による野菜や果物を中心に販売しています。値段は通常の野菜やフルーツより若干高めですが、健康中心に考える米国人は多いだけに、今から進出を好意的に受け止めています。観光客にとっても、食料品だけでなく、デリコーナーやサラダバーなども設けられる予定なので、ランチやお土産を買うにも最適ですね。

■ターゲット進出でどうなるウォルマート!?
ディスカウントストアで有名な「ウォルマート」の最大のライバルと思われる「ターゲット」が2009年、ホノルルに次ぐ都市として開発が盛んなカポレイ地域にハワイ1号店をオープン予定。カポレイ店のほか、オアフ島ソルトレイクにも開店する計画。この「ターゲット」の人気の秘密は有名デザイナーを採用し、デザイン性の高い洋服やアクセサリー、雑貨、家具、ベッド洋品などのオリジナル商品を安価で提供していること。ミネソタ州に本拠地を置く「ターゲット」のハワイ参入は他社より遅れはとったものの米本土ではウォルマートと1、2を争う大型ディスカウントショップなのです。1962年のオープン以来、米国内に1500店舗以上を持つまでに成長。2010年までに2000店舗に拡大することが目標だとしています。

ウォルマートはオープン以来、他社より低価格であらゆるものが手に入り、アラモアナ近辺と言う好立地からローカルをはじめ、観光客にも大人気。「ターゲット」のハワイ進出は地元消費者を強く意識したのか、カポレイとソルトレイクというワイキキからかなり距離がある場所だけに、当面、観光客でも気軽に行けるウォルマートとは住み分けるのでは? と見られていますが・・・

 

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